第154章

零崎折識が目を開けると、毛布の縁から手が伸びてきていることに気づき、彼女は息を呑んで毛布を強く握りしめた。

水鏡美琴は気まずそうに顔を歪めた。「別に大したことじゃないわよ。ただ同僚を心配しただけ。考えてもみなさいよ、零崎折識は飛行機に乗るの初めてなんでしょう? もし飛行機酔いしたり、何かあったら大変じゃない。私は親切心で言ってるの。寝てるのかしら? ちょっと起こして聞いてみましょうよ」

そう言いながら、彼女は手を伸ばして零崎折識の肩を叩く。その声色は珍しく猫なで声だった。

「零崎折識、大丈夫? 気分でも悪いの? もし具合が悪いなら、別の席を手配してあげてもいいわよ。それとも席を代わりま...

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