第159章

車はアスファルトを噛むように猛スピードで疾走していた。

車窓を流れる景色が、瞬く間に後方へと飛び去っていく。

しかし、零崎折識はその景色に目もくれず、これから出ていく大金のことだけに全神経を注いでいた。

(なんてこと、高すぎるわ)

本当に、信じられないほど高い。

補習クラスの受講料の数字を見ているだけで、身を切られるような思いがした。

学生時代、寝る間を惜しんででも、もう一言語学んでおくべきだったと激しく後悔する。

社会に出てからの勉強代がこれほど高くつくとは予想外だった。言語を一つ習得しようと思えば、少なくとも数十万はかかる。

時は金なりと言うが、時間だけでなく、実際に金ま...

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