第161章

「あら、あなた一体どうしたの? 死ぬほど驚いたわ。最初見た時、誰かに殴られたのかと思ったわよ」

「そうそう。あなたみたいな深窓の令嬢を殴る命知らずなんていないでしょうけど。でも、一体何があったの? 誰にいじめられたのか、どうして怪我したのか教えてよ。その顔、見てられないわ。毎日サングラスとマスクなんて」

 個室の中で親友たちの気遣いに触れ、水鏡美琴の瞳に涙が浮かぶ。

「いいわ、どうせ幼馴染のあなたたちだもの。隠すことなんてないわね。私の婚約者のこと、知ってるでしょう? 彼、そっちの方が不能なんじゃないかって疑ってるの。私が裸になって迫ったのに、指一本触れてこなかったのよ」

 その言葉...

ログインして続きを読む