第163章

ブブブッ。

無機質な振動音が響いた。

零崎折識からのメッセージだ。『どの便にするの?』という問いかけ。

星野煌はまだチケットの手配すらしていなかった。彼はスマートフォンの画面を素早くタップし、二人分の航空券を確保すると、その情報を彼女に転送した。

一方、メッセージを受け取った零崎折識は、すぐにそのフライト情報を蓮見紅羽にも共有する。

それから三十分後。

ホテルのロビーには、零崎折識、蓮見紅羽、そして零崎誠良の三人が集まっていた。

その光景を目にした星野煌は、呆れを通り越して怒りのあまり失笑した。自分たちが帰国しようとするタイミングに合わせて、彼らまで一緒についてくるつもりか。

...

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