第182章

「よし、分かった。隣の個室に移って話そう。ここはうるさすぎる」

零崎折識が反応する暇も与えず、投資家である下源社長はさっさと部屋を出ていった。

零崎折識は無意識のうちに強マネージャーの方を向き、彼が頷くのを見て、ようやく安心して後を追った。

二人は隣の個室に入った。

部屋の中は真っ暗だった。零崎折識が電気をつけようとすると、不満げな下源の声が響いた。

「酒が回って頭が痛いんだ。少し横にならせてくれ。賃貸の相場はいくらだ? 購入の話は後でいい……」

「では、会社の規定についてご説明します……」

下源の口調に苛立ちを感じ取り、零崎折識は硬くなりながらも詳細を説明し始めた。だが、出だ...

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