第211章

夜の帳が下りる頃、零崎折識が帰宅すると、蓮見紅羽はすでに仕事を終え、豪華な夕食を用意して待っていた。

「ねえ、早く私の腕が鈍ってないか味見してよ。今日は臨時ボーナスが入ったから、ちょっと奮発してご馳走にしちゃった」

蓮見紅羽が用意した料理は確かに品数が多く、そのほとんどが零崎折識の好物だった。

零崎折識は胸を熱くし、感謝の言葉を口にする。

「ありがとう」

「何言ってんのよ。私たち親友でしょ? ご飯を一食作ったくらいでお礼なんていらないってば。それより早く食べてみて。美味しい?」

蓮見紅羽の料理の腕前はプロ級だ。実家に料理人がいる環境で育った影響だろう。

どの料理も色、香り、味の...

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