第219章

遮光カーテンが外界の光を完全に遮断し、部屋は漆黒の闇に包まれていた。

ベッドに横たわる零崎折識だが、眠気は少しも訪れない。重い瞼を閉じれば、そこには決まって水鏡美琴の怨毒に満ちた顔が鮮明に浮かび上がってくるからだ。

想像するだけで背筋が凍る。もし、あの二人が本当に結婚してしまったら。自分への報復だけでは済まないのではないか?

家族にまで累が及ぶのではないか?

金と権力さえあれば何でもできるあの女のことだ。実家の家族にまで牙を剥くかもしれない。

あるいは、あの恥ずかしい写真をネタに脅され、一生飼い殺しにされる未来が待っているのかもしれない。

考えれば考えるほど恐怖は増幅し、零崎折識...

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