第222章

「いい加減にして。その社長がどういう人だろうと私には関係ない。私の人生は私が決める。二千万はどうにかして工面してあげるわ。その代わり、絶縁状にサインして。今後一切、私の老後の世話になるなんて考えないで」

人の欲望には底がない。

二千万さえ用意できれば、この吸血鬼のような家から抜け出し、自由な人生が手に入ると思っていた。

だが、自分はあまりにも甘かったようだ。

この家族が、私という獲物を放すはずがない。

いや、最初から手放す気などなかったのかもしれない。

そうと分かれば、もう未練など欠片もなかった。

零崎折識は深く息を吸い込み、さらに強い口調で言った。

「もう一度言うわ。弟がし...

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