第223章

露骨な言葉の数々は、極まりない侮辱だった。

去り際、その老いぼれはあろうことか、零崎折識の胸を鷲掴みにしようとさえしたのだ。

幸いにも零崎折識は咄嗟に身をかわしたが、その瞳は怒りで火を噴かんばかりだった。

バンッ、と乱暴にドアが閉まる音が響く。

零崎折識は目に涙を浮かべながら訴えた。

「お父さん、お母さん、今の見たでしょう? あんなのただの助平な変態じゃない! お願いだから、あの人と結婚しろなんて言わないで。お金なら私がなんとかして作るから、どんなことでもするから……!」

「何を馬鹿なことを言ってるんだ、この親不孝者が! こんな時になってまで弟を見捨てるつもりか? お前は気でも狂...

ログインして続きを読む