第228章

高級住宅街のゲート前。

警備員は職務に忠実な態度で、一家三人の行く手を阻んでいた。

零崎の母は即座に演技を開始し、その場に座り込んで泣き喚き始めた。

「何するのよ、この人でなし! 庶民いじめ? 弱い者いじめだわ! 娘がここに住んでるって言ってるでしょ! さっさと通しなさいよ。じゃないと、婿に言いつけてあんたたち全員クビにさせるわよ」

「そうだよ、たかが警備員の分際で調子乗んな。姉貴はここのオーナーになったんだよ。さっさと通せっての」

零崎輝司も横から喚き散らし、無理やり中へ入ろうと体を押し付ける。

零崎の父は無言のまま、冷ややかな顔で拳を握りしめていた。

この三人は騒ぎ立てるこ...

ログインして続きを読む