第229章

夜の帳がますます濃くなっていく。

多くの人々が夢路を辿る頃、ある一つの話題がSNSのトレンドに上がっていた。

そんなこととは露知らず、眠れぬ夜を過ごしていた零崎母と零崎父は、愁いに沈んだ顔でどうやって零崎折識を見つけ出そうかと思案していた。

だが、何度電話をかけても、受話器の向こうからは無機質な不通音が返ってくるばかりだ。

「ほら見ろ、俺の言った通りだろう。零崎折識は恩知らずなんだ。最初から家を助ける気なんてさらさらないのさ。弟への支援金二千万なんて端金だったんだな。今回、とんでもない太客を捕まえたんじゃないか? 二億はふんだくらないと割に合わんぞ」

「そうね、そうよ。あんな親不孝...

ログインして続きを読む