第24章

アパートに戻った零崎折識は、忍び足で自室へと向かった。

ドアを開ける手つきも慎重そのものだ。

蓮見紅羽を起こしてしまわないように、細心の注意を払う。

だがドアを開ける前に、向こうから開いた。

寝室から蓮見紅羽が出てくる。

彼女は寝ぼけ眼で零崎折識を見つめ、あられもない姿で大あくびをした。

「あんた、なんでこんな早起きなの?」

零崎折識は反射的に背筋を伸ばした。顔には後ろめたさが張り付いている。

脳をフル回転させ、適当な言い訳を捻り出した。

「ちょっとトイレに行ってただけ。紅羽も早く行きなよ。私は二度寝するから」

そう言うとわざとらしくあくびをして見せ、そそくさと寝室へ向か...

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