第27章

プロジェクトの件は、零崎折識にとって一向に進展が見られなかった。

会社で一日中浮かない顔をして過ごしているが、あいにく水鏡美琴は連日の忙しさで姿さえ見せない。

昼休みになり、零崎折識は琥珀椿と一緒にランチに出かけた。

向かいに座る彼女の沈んだ表情を見て、琥珀椿はたまらず口を開いた。

「食べ始めてからずっと溜め息ばかり。何を考えているの?」

零崎折識はハッとして顔を上げ、意外そうに目を瞬かせた。

「そんなに顔に出てた?」

琥珀椿は笑いを堪えるように頷いた。

「ええ、すごく。『私、今すごく悩んでます』って顔に書いてあるくらいよ」

本当にそんなに分かりやすいのだろうか? 零崎折識...

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