第42章

零崎誠良に見つめられ、零崎折識の笑顔はぎこちなく強張った。

周囲の人々はそれを察したのか、冷やかすのをやめて笑顔で話題を変える。

その様子に、零崎折識は密かに安堵の息を吐いた。これ以上続けられていたら、どう対応していいか分からなかっただろう。

宴会の間中、零崎折識はずっと笑顔を貼り付けたままだった。

時折相槌を打つだけで、それ以外の時間はまるで背景(モブ)のようにただそこに佇んでいた。

零崎折識が退屈しているのを見て取ったのか、零崎誠良は笑顔で口を開いた。

「もういい時間だ。用事もあるし、今日はこれで失礼するよ。またの機会に」

その言葉を聞いて、零崎折識の瞳がパッと輝く。

全...

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