第78章

ガンッ!

乾いた音が響き、スマートフォンが床に叩きつけられた。

わずかに充電されたばかりの画面は、数分と持たずに再び暗転し、沈黙する。

全身の力が抜け、零崎折識は壁に背を預けるようにしてその場に崩れ落ちた。膝を抱え、顔を太ももの間に埋める。

声にならない嗚咽と共に、涙だけがとめどなく溢れ落ちた。

また、金だ。

彼女が元気でやっているか、ちゃんと食べているかなど、彼らは一度たりとも気にしたことはない。

ただひたすらに、金を要求してくるだけだ。

電話がかかってくるたび、用件は判で押したように同じだった。

どれほどの時間が過ぎただろうか。

零崎折識は顔を上げ、泣き腫らした目で床...

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