第80章

「あっ……」

艶めかしい吐息が、紅潮した唇から零れ落ちる。

零崎折識は咄嗟に口元を手で押さえ、怯えたように扉の方へ視線を走らせる。早鐘を打つ心臓が、喉元まで迫り上がってくるようだった。

だが、胸元の手はそんな彼女を嘲笑うかのように、いっそう無遠慮に振る舞う。

服の上から、その長い指が胸の尖端を執拗に弄り、時折強く摘み上げる。

零崎折識の身体が快感に震え、腰から力が抜けていく。星野煌の逞しい胸板に背中を預けるしかなく、もはや抵抗する気力など残されていなかった。

星野煌は口角を上げて愉しげに笑うと、片腕で彼女の細い腰を抱き寄せ、もう一方の手を服の裾から滑り込ませた。

這い上がる指先...

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