46話

バミューダ・トライアングルへの旅は、学院から家までの旅よりも困難だ。荒れた海を渡らなければならなかった。波は私の命令に抵抗した。父の三叉槍があれば、波を自在に操ることができただろう。より強い海流を生み出して、ある場所から別の場所へと運ばれることもできただろう。私のポセイドンの三叉槍は、エホバ自身から受け継いだ贈り物だった。エホバは最初にモーゼのために三叉槍を作り、彼に紅海を分ける力を与えた。モーゼが民を安全な場所に導いた後、エホバは三叉槍を取り戻し、それを贈り物として保管し、後に次男のポセイドンに贈った。それによって彼に水の親和性を与えたのだ。父と彼の三叉槍はその日以来、切り離せない関係にある...