第292章 熟女と酔って乱れる(3)

葉山天のルックスが優れていることは疑いようがない。どんな女性であろうと、葉山天の容姿を悪く言う者はいないだろう。それは、一条燈のような選ばれし才色兼備の令嬢であっても同様で、彼女もまた葉山天に対して、ある種の好意的な評価を抱いていた。もっとも、それは単なる外見に対する称賛に過ぎず、内面においては、むしろ葉山天に対して反感を抱いていると言っていい。もちろん、葉山天が何か彼女の嫌がることをしたわけではない。

その原因は、親同士が決めた許嫁であるという事実そのものにあった。彼女はその理不尽さへの不満を、あろうことか葉山天という個人に転嫁していたのである。残念ながら葉山天はその事実を露ほども知らず...

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