第299章 専属看護師(1)

葉山天の胸中を占めていたのは、驚愕そのものだった。彼が属する『上針門』は極めて秘匿性の高い門派であり、その存在を知る者はごく僅かだ。同種の隠世門派を除けば、世間の大半はその名すら聞いたことがないはずである。

にもかかわらず、眼前の三人は若くして我が門派の名を口にした。その事実は葉山天を驚かせると同時に、相手が並々ならぬ出自であることを示唆している。おそらく彼らもまた、何らかの隠秘門派の継承者なのだろう。

上針門に入門して以来、葉山天はずっと海外で活動しており、国内の人間と揉め事を起こした覚えはない。ではなぜ、彼らは自分を狙うのか?

(師匠の仇敵か……?)

ふと、そんな推測が脳裏をよぎ...

ログインして続きを読む