第3章 この子は僕に似ている

葉山天は自分が無実だと感じた。授乳中なのに、わざとここに来たんじゃないか、人の気を引くつもりか。

「玲子さん、あなたは全然変わっていないわ。相変わらずスタイルがいいじゃない!」

葉山天は感慨深げに言った。「でも、こんなに早く結婚して、もう子供までいるなんて、思ってもみなかったよ!」

葉山天と水原玲子は幼稚園から知り合いで、とても仲がいい。何年も会っていなくても少しも違和感はなかった。水原玲子は授乳を止め、服で豊満な胸を隠した。

「天くん、私の息子、かっこいいでしょ!」

今の水原玲子は新しいおもちゃを手に入れた子供のようで、息子を葉山天に見せびらかしたくてたまらない。まるで妻...

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