第313章 市委員会書記

葉山天は、この久保家の次女様には呆れ果てていた。手伝いを頼んでおきながら遠慮のかけらもなく、まるで身内のような扱いだ。車を降りて後部座席に回ると、葉山天は久保由愛の肩を掴んでぐいっと引っ張り出した。勢いよく外に出た彼女の肩を抱き寄せ、倒れないようにしっかりと支える。

久保由希は車を降りるなり、不機嫌さを露わにした。

「葉山天、姉さんを支えてとは言ったけど、抱きつけなんて言ってないわよ! あんた、どさくさに紛れてセクハラする気!?」

久保由希は目を吊り上げ、まるで痴漢でも見るような目で葉山天を警戒している。姉に何かされるのではないかと気が気でないようだ。

相手が別人なら、葉山天はとっく...

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