第342章 秘密計画

国内でも屈指の知名度を誇る情報組織、その名を『山鷹』という。

全国の至る所に支部を持つとされるが、その実体や所在を知る者は皆無だ。彼らへの接触は常に一方通行である。情報の買い手が連絡先を調べること自体は容易だが、山鷹側がそれに応じる保証はない。彼らが協力を承諾した場合のみ、向こうから接触してくるのだ。

葉山天は、その基礎的な連絡手段すら知らなかった。頼みの綱は月岡美弥子だ。彼女は葉山天に仕える前、殺し屋組織に所属していた。その組織も独自の情報網を持っていたが、専門性では山鷹に及ばず、機密情報を彼らから買い取ることもあったという。

葉山天は車を走らせ、月川別荘へと戻った。実はこの別荘、柳...

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