第345章 半分は天使、半分は悪魔

仮面の女が身に纏った爆薬を目にし、葉山天は一瞬だけ動きを止めた。やはり、周到な準備をしてきたか。だが、彼女が信管を引く前に制圧する自信はあった。

葉山天は彼女の腰に巻かれた爆薬を一瞥し、不敵な笑みを浮かべる。

「これで俺を脅せると思ったか?」

実戦から遠ざかって久しいとはいえ、数多の修羅場を潜り抜けてきた葉山天の感覚は鈍っていない。女がセーターを捲り上げ、腰回りの爆薬を晒した瞬間、彼の意識は女の両手に集中していた。少しでも不審な動きを見せれば、即座に封じる構えだ。

だが、女は微動だにせず、葉山天にその細い首を掴ませたままだった。

「脅すつもりはありません。ただ、私の覚悟を見ていただ...

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