第349章 雨夜の墓場

四宮静香は葉山天に向かって舌を出すと、ぷいと顔を背けた。着替えを済ませ、車内の暖房が効いてくると、ようやく人心地つく。彼女は窓にもたれかかり、依然として激しく降り続く雨を眺めながら、恨めしげに独り言ちた。

「ついてないわ。せっかく遊びに出たのに、こんな天気だなんて」

柳原美乃の一件以来、静香はずっと家に引きこもっていた。遊びに行くのも、友人に会うのも怖く、ましてや四宮小夏を訪ねる勇気などあるはずもない。葉山天にすべてを打ち明けて、ようやく胸のつかえが取れたところだったのだ。

そうして今日、久しぶりに友人と待ち合わせをしたのだが、目的地に着く前に雨に降られてしまった。雨宿りできる場所を探...

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