第351章 意外な衝動(2)

フロントの係員は、葉山天と四宮静香という奇妙な取り合わせを見て、怪訝そうに二度見した。そして、少し困ったように言った。

「お客様、お二人の身分証を拝見できますか」

昨今、ホテルのチェック体制は厳格だ。時には宿泊者全員の身分証明が求められることもある。それに加えて、係員の目には四宮静香がまるで女子高生のように映り、二人の関係を怪しんでいるようだった。

天が口を開くより先に、静香が痺れを切らした。

「ただ部屋を取るだけでしょう。何をそんなに手こずってるのよ。私が宿泊代を払えないとでも思ってるわけ? まさか、私たちが悪人にでも見えるって言うの」

静香は外でホテルを利用することなどめったに...

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