第61章 一枚ずつ脱ぐ

身なりに無頓着で薄汚れた中年男。だが、その実力は確かなものだ。しかし——葉山天と比べれば、その差は歴然としている。あの中年男はあくまで「一般人にとっては」達人というレベルに過ぎない。葉山天のような頂点に立つ者からすれば、取るに足らない存在だった。

「俺が誰かは重要じゃない。重要なのは、お前が俺の友人を拉致したこと、そして彼の家族を怯えさせたことだ」

葉山天は冷徹な声で告げる。佐藤遠は彼の兄弟分であり、その家族もまた、自分の家族同然だ。柳原芳子が恐怖に震え、魂が抜けたようになっていた姿——それを見ただけで、胸が痛んだ。

目の前の巨乳ロリは、見かけほど単純な存在ではない。その愛くるしい外見...