第7章

 翔太は早起きをした。

 台所から母の気配がする。

 彼はベッドから這い出し、戸口へと歩いた。由美子は髪を後ろで束ね、朝食を作っていた。

「母さん?」翔太の声は小さかった。

 彼女が振り向く。「早いのね」

「手伝っていい?」彼は一歩前に出た。「朝ごはんの」

 由美子は頷いた。「食卓の準備をして。お皿とお箸、それからフォークとスプーンね」

 翔太は慎重に食器を手に取った。箸を置き、フォークとスプーンを持って迷う。

「母さん、これで合ってる?」

 由美子が近づいてきて、ナイフの位置を直した。「お箸は右側。フォークは左で、スプーンは右ね」

「こう?」

「ええ。完璧よ」

 二...

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