第8章

 飛行機が青葉市に降り立った時、空は白み始めたばかりだった。

 私は拓也の後を追って空港を抜けた。彼の手は、メモを握りしめてかすかに震えていた。彼はホテルには向かわず、タクシーで直接墓地へと向かった。

 私の墓石の前にひざまずき、彼は長い間、私の名前を見つめていた。

「ごめん」その声は弱々しかった。「遅くなった」

 彼は墓石に突っ伏して泣き崩れた。しばらく泣いた後、立ち上がって墓石を拭き、埃や落ち葉を払った。私の墓を綺麗にすると、今度は両親の墓も同じように拭き清めた。

「すみません。彼女を、ちゃんと守れませんでした」

 彼は昼になるまで墓地に留まり、それからようやくその場を離れた...

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