第11章 同じベッドで寝る

「さすがにこの薬……効き目はてきめん、ってやつか」

石橋結翔は黙ったまま、サングラス越しの視線を、ベッドの上で丸く縮こまり、薬の作用に必死で抗っている菅野真理へ落とした。底の見えない眼差し。

――まさか。本当に、成田陽菜の言った通り……?

「私と結翔は、もともと婚約してるの。私、遅かれ早かれあなたに嫁ぐんだから……こういうこと、私にとって損じゃないわ」

「私が本気で何か企んだとしても、結翔は賢いもの。小細工なんて、絶対に見逃さないでしょ」

菅野真理は真正面から石橋結翔を見つめた。次の瞬間、ふいに手を伸ばし、彼の手を取って自分の胸元へ押し当てる。

薄い布越しに伝わる、激しい鼓動。

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