第13章 結翔様から贈られたプレゼント

菅野真理は石橋結翔の姿を見ただけで、昼間――成田陽菜と二人きりで過ごしていた場面が脳裏にちらつき、胸の奥がむず痒くなった。

思わず刺のある声が出る。

「別に。誰にも怒らされてない」

言葉には、さっきまでよりもはっきりと距離が混じっていた。真理はそのまま石橋結翔の前を素通りし、すたすたと立ち去る。

取り残された結翔は、ぽかんとしたまま、真理の機嫌が何で変わったのか掴めない。

夕方。

松下が石橋結翔の書斎に残り、業務報告をしていた。

コンコン、と扉が叩かれる音がして、二人の視線がそちらへ向く。

「結翔様。中にいらっしゃいますか。お薬の塗り替えに参りました」

「入れ」

扉が開き...

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