第15章 彼女からの積極的なアプローチ

菅野真理が菅野家から石橋結翔に連れ戻されて以来、結翔が「菅野家に資金援助をする」と約束していた件は、ずっと宙ぶらりんのままだった。

表向きは両家が提携しているように見えても、進んでいるプロジェクトは菅野家にほとんど旨味をもたらさない。

当然、菅野父は焦っていた。

――眠っている最中、突然の着信。

けたたましい呼び出し音に叩き起こされ、真理は重たいまぶたを持ち上げた。苛立ちながらスマホを掴んで画面を見ると、表示されている名前は「父」。

一気に、目の奥に露骨な不耐が灯る。

……それでも、彼女は通話に出た。

「真理、最近忙しいのか? 父さんが電話しても、いつも出るのが遅いじゃないか」...

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