第22章 罠

翌朝早く。

石橋結翔と菅野真理が朝食を取っていると、成田樹が一通の招待状を手に、恭しく脇へ寄った。

「結翔様。隆介様がパーティーを催されるそうで、こちら……招待状が届いております。菅野さんもご一緒に、とのことです」

石橋結翔はナプキンで口元を上品に押さえ、招待状を受け取る。指先でぱらりと開き、流すように目を通すと、唇の端に冷えた弧が浮かんだ。

「……いい時に選ぶ」

菅野真理はミルクグラスを置き、彼を見上げる。どこか躊躇いが混じった。

「私も……行くの?」

婚約者という肩書はあっても、まだ正式に籍を入れたわけではない。石橋家の内輪のパーティーに、当主の奥様面で顔を出せば、余計な噂...

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