第25章 ラブレター

「……よし。これで終わりだ」

石橋結翔は軟膏の蓋を閉め、足首にできた大きな腫れを見た。さっきより、ほんの少し引いた気がする。

「ありがとう……もうだいぶ楽」

菅野真理は頬が熱くて、耳まで赤い。気恥ずかしさを隠すように、結翔へ小さく礼を言った。

赤くなった顔を手で覆い、そのままベッドへごろんと横になる。痛みのことなど、いつの間にか頭から消えていた。

思い浮かぶのは、さっき結翔が丁寧に、優しく薬を塗ってくれた指先ばかり。

その記憶に引きずられるように、真理はまぶたを落とし――深い眠りに沈んだ。

翌日。

菅野真理は足をかばいながら一階へ降りようとして、思いがけず菅野彩乃の声を聞いた...

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