第39章 かもねぎ

午後の陽射しが、ちょうどいい。

真理のスマホが震えた。相手は川島悦子。新しくオープンしたユンスイ・スパに行って、少し息抜きしないかという誘いだった。

たしかに、今の自分には自分だけの社交と距離が必要だ。真理は二つ返事で頷き、石橋結翔に一言入れてから、運転手に送られて向かった。

ユンスイ・スパは一等地の都心部にありながら、外の喧騒を切り離したように静かで上品だ。会員制で敷居が高く、海城のセレブたちが最近こぞって集まる場所として噂になっている。

川島悦子は真理の姿を見つけるや、待ちきれないとばかりに駆け寄ってきた。

「真理、いい加減白状しなよ。いま石橋結翔さんと、どういう感じなの?」

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