第62章 スキンシップを拒む

チーズをたっぷり纏ったパスタが、銀色のフォークにくるくると絡みつく。真理は皿の上のご馳走を口に運びながらも、どこか上の空だった。

眠りに落ちる直前まで、そのことが胸から離れない。だから、ろくに眠れないまま朝を迎え、早々に起きてしまう。

真理は大きく伸びをして、ベッドの上であぐらをかく。少し乱れた髪を指で梳き、額を揉んだ。

――このままじゃ駄目だ。何か、しなきゃ。

石橋結翔の想いが本物だということは、痛いほど伝わってくる。けれどその真剣さは、いつも慎重さと卑屈さを引き連れていた。

ずっと、彼が自分を信じていないのだと思っていた。けれど昨夜、ようやく覗いてしまったのだ。氷山の一角だけれ...

ログインして続きを読む