第66章 俺はダメ?

熱く激しい想いが、深夜の闇の中で幾度もぶつかり合い、擦れ合って、いつもとは違う火花を散らした。

その果てに残ったのは、二人そろってベッドに倒れ込む姿。額には甘い汗、瞳には甘い余韻。

翌日。

真理は寝返りを打ち、大きなベッドを独り占めして、思いきりごろごろ転がろうとした。

ところが次の瞬間、転がり込んだ先は――熱を帯びた、焼けるように熱い胸の中だった。

「……っ」

心臓が跳ね、慌てて振り返る。

本来ならとっくに会社へ向かっているはずの石橋結翔が、笑みを含んだ目で彼女を見下ろしていた。

「どうして会社行ってないの? 今日、休み?」

「今日は、もっと大事な用がある」

石橋結翔は...

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