第71章 姉ちゃん君は本当にきれいだ

小西由希の瞳には、艶めいた色が一切なかった。肉体だけ見れば立派な大人なのに、目だけを切り取れば、そこにいるのは幼い子どもだ。

「ねえちゃん、きれい……」

小西由希が小さく呟く。瞳の奥に、淡い星屑みたいな光が浮かんでいた。

菅野琴子は笑みを隠しきれない。目尻の皺がぱっと開くほどだ。

「華子さん、お宅のお子さん、見る目あるじゃない」

「でしょ」

小西華子は顎を少し上げた。

由希には事前に言い含めてある。真理に“いいこと”を言え、と。真理は母親が見つけてきた“お嫁さん”で、これから一緒に暮らすんだ、と。

――まさか、ここまで素直に働くとは。

誰がうちの子は馬鹿だなんて言える? ど...

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