第73章 どうして君なんだ?

ベッドの上では、裸の男女がきつく抱き合っていた。

小西由希の上に跨っている女は髪が乱れ、顔を覆い隠している。

駆け込んできた一同が目にしたのは、その光景だった。

「え……」

「うそでしょ……」

どよめきが一斉に広がる。

誰もがそれを真理だと思い込んだ、その瞬間――小西華子が突進し、女の髪を乱暴に掴んで後ろへ引き剥がした。

「真理、あんた――……っ!」

次いで上がった悲鳴は、天井を突き破るほど鋭かった。鼓膜がじんと痛む。

小西華子は、小西由希の腕の中の女を指差す。声が震え、言葉にならない。

「ど、どうして……どうして、あなたなの……?」

呼吸が荒くなり、目の前がふっと暗転...

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