第15章

警察の捜査は、思ったほど順調には進まなかった。

捕まったパパラッチは中村小太郎。今年で二十歳になったばかりで、小さなメディア会社のインターンだという。

警察が銀行の入出金を洗っても、個人口座にも会社口座にも不審な動きはなし。スマホの通話履歴もメッセージも、拍子抜けするほど綺麗だった。

「鈴木さん、この件は……正直、ちょっと難しいですね」

担当の警官が、気まずそうに口元を引きつらせる。

「本人いわく、入ったばかりで……ネタを撮って正社員になりたかっただけ、って話で。ほら、トレンドももう撤回されてますし、実害も今のところ――。厳重注意で終わらせる形でも……」

鈴木青美が署を出た時、眉...

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