第5章

【録音再生】

美弥の声は一瞬明らかに沈んだものの、すぐに空元気を絞り出した。

「お母さん、聞きたいことがあるんだけど……来月のお母さんの誕生日会のこと……飾り付けはどんなのが好き? 青い風船を見てたんだけど、それとも金色のほうがいいかな?」

高沢の声には、隠しきれない軽蔑が滲んでいた。

「飾り付け? あんたにそんな金、どこにあるのよ? また何か企んでるんじゃないでしょうね。警告しておくけど、美弥、妙な真似はよしなさい。もしそのパーティーにかこつけて絵理に恥をかかせるつもりなら、絶対に許さないから。あんたが触れていい相手じゃないのよ」

**美弥は必死に弁解する。その声...

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