第7章
雪乃視点
彼は汚れたコンクリートの床から、ゆっくりと立ち上がった。
オーダーメイドのスーツが私の腐りかけた血と黄色い膿にまみれていたが、彼は気にする様子もなかった。
警察の警部が、ホルスターに手を添えながら前に出た。
「彼の言う通りだ。誰もここから一歩も動くな」警部が鋭く言い放つ。
一人の警官が、ひしゃげて血に染まったノートパソコンを抱え、凍りつくように冷たい部屋に駆け込んできた。
「警部! 隠しサーバールームを発見しました」警官は息を切らしながら報告した。
「堂島修は逃走前にハードディスクを破壊しようとしていましたが、手術室の監視カメラ映像の復元に成功しました」
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