第7章

 地下の拷問室には、吐き気を催すような血の匂いが立ち込めていた。

 リリスは鉄の椅子に固く縛りつけられている。彼女の美しいウェディングドレスは、すでにボロボロの血濡れた布切れと化していた。

 ヴィクターはスーツのジャケットを脱ぎ捨て、シャツの袖を捲り上げると、その手に一本の錆びたメスを握った。

 それはビデオの中で、リリスが私の目を抉り取ったあのメスだ。

「ヴィクター……お願い……こんなことしないで……」

 リリスは涙と鼻水を流しながら、狂ったように首を横に振る。

「私は敵対ファミリーの切り札なのよ。私を殺せば、マフィアの全面戦争が起きるわ!」

「戦争だと?」

 ヴィクターは...

ログインして続きを読む