第111章アマリー

双子の後ろについて家の中へ入ると、思わずため息が漏れた。深く息を吸い込む。家族の匂いが、清々しく胸に満ちてくる。襲撃があってから、マイク叔父さんとウィル叔父さんがずっと家の空気を入れ替えてくれていたのだ。表でマークが始末したはぐれ者は、ひどい悪臭を放っていた。あの匂いからして、きっと幼い頃に堕ちたのだろう。

いまは、女神様に感謝だ。匂いはほとんど残っていない。少しずつ、また家の匂いに戻りつつあった。

「シャワー浴びておいで」カルが額にキスを落としながら言う。くるりと背を向け、そのまま台所へ向かった。

「大丈夫か?」マークが私に向き直り、やさしく訊ねる。

「……わからない」私はため息まじ...

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