第114章マーカス

これでは埒が明かない。こっちが苛立つだけだ。さっさと全員にアルファの命令をかけて、終わらせてしまいたい。地下室の扉口から様子をうかがっている戦士たちへ、ちらりと視線を投げる。女神よ、裏切り者どもに命じて終わりにできるなら、どれほど楽か。

だが、体面を保たねばならない。アルファの命令を濫用すれば、評議会が乗り込んでくることもある。そしてカルは、権力濫用がないか群れを調査するよう評議会に請願するつもりでいる。この件で軽率には動けない。

「同感ね」アマが両親を睨みつけたまま、低く唸る。

カリクスはため息をつき、戦士たちへ目を走らせた。「お前たちにチャンスは一度だけだ。俺たちが知りたいことを話し...

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