第118章カリックス

「大丈夫か?」ローズと番を起こさぬよう、意識の連絡でマーカスに問いかける。サムが俺を思考の渦から引き戻し、ここにいると知らせてきたのだ。

『行け』マークはそう言い、抱いているアマの体をいっそうきつく引き寄せる。俺はそっと彼女から身をほどいた。身を起こし、毛布を引き上げてローズとアマが冷えないようにする。それから二人の額にそれぞれ口づけた。ローズは片目だけ開けて俺を見たが、すぐに母親にすり寄ってまた眠りに落ちていく。

「俺にはキスなし?」マークが真顔で言う。

双子をはたきたくなる衝動をこらえる。叩けば、アマが起きかねない。俺は睨みつけるだけにして部屋を出た。

「何かわかったか?」食堂のテ...

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