第143話アマリー

「二人とも、私に甘すぎるよ……」眠気に負けないよう必死にまぶたを持ち上げながら、私は疲れ切った声で囁く。

「アマリー」カルが立ち上がり、私を見下ろすようにして言った。

「アマ?」マークが、私が起きているのが信じられないとでもいうように囁く。

「……うん、起きてる」そう答える。ひどく眠い。誰かに後ろ髪を引かれて、もう一度眠りへ引きずり戻されるみたいだ。頭の奥のどこかが、眠ってはいけない、眠ったら取り返しがつかない、と警告している。私は瞬きを繰り返し、意識をつなぎとめた。

「何があった?」カルが厳しい声で問いかけてくる。彼の瞳に怯えが浮かんでいる。普段そこにあるはずのない感情だ。

「わか...

ログインして続きを読む