第152章アマリー

「マルクス……?」指先から滴り落ちる血を見て、ためらいがちに問いかける。血は彼の腕、とりわけ手に飛び散っていた。

「俺のじゃない」彼は言う。

その一言は、まるで安心材料にならない。私の顔は驚愕から怒りへと形を変えた。欲しいのは情報であって、秘密じゃない。

「ローレンスのだ」彼は、私の怒りを感じ取ったに違いない様子で言った。

「ローレンスって誰よ?」キラが食ってかかる。

「この群れの前のデルタだ」ジェームズが答える。

「そいつ、自分の息子と伴侶に手を上げてたのよ」私は怒りに唸る。視線をマルクスへ突き刺した。答えが欲しい。

「あとでな、ダーリン」彼は私に言う。

目を細めるが、今は追...

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