第172章カリックス

「起きて!」ローズが叫びながら、勢いよく俺たちの部屋に飛び込んできた。おかげで俺たち三人とも、見事に叩き起こされる。

「ねむい……」アマリーがうめき、寝返りを打って俺の胸に顔をうずめた。

アマリーを腕の中に抱き寄せ、その可愛さに笑いそうになるのを必死でこらえる。

ローズはその返事が気に入らなかったのか、ベッドによじ登ってきた。「花火!」ローズが叫び、ぴょんぴょん跳ねはじめる。俺たちの脚を避けながら、空いているところを選んで跳び移っていく。

「まだしばらく先だよ」俺は落ち着かせようとして言う。

跳ねるのをぴたりとやめ、ローズは俺を見つめた。「いま?」と聞いてくる。

「花火は夜だよ。暗...

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