第176章アマリー

「アマ、起きろ」マークの悲鳴じみた声が、眠りの靄を突き破った。

「愛しい人、起きるんだ」カイルが命じる。アルファの号令が、私の体にアドレナリンの衝撃を走らせた。

「なに?どうしたの?」私は周囲を見回しながら訊いた。

「ローグの襲撃だ」カイルはもうベッドを飛び出している。「マーカスが、おまえをパックハウスへ連れていく」

その言葉が唇を離れた瞬間、サイレンが鳴り響いているのに気づく。いつの間にか、私はそれを意識の外へ追いやっていた。

「ローズを連れてこい」マークが命じ、ベッドから転がり落ちるように降りた。

私はうなずき、彼に続く。マークは父さんの部屋へ向かって駆け、私はローズの部屋へ駆...

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