チャプター200 アマリー

胸の奥に渦巻いていた欲情は、とうに消えていた。今は内側をえぐり取られ、空っぽにされたような感覚だけが残っている。あんなふうに壊れてしまわなければよかった、と心のどこかで思ってしまう。

女神よ、あのままなら、せめて性欲がいい気晴らしになっただろうに。

『でも、今の私たちに必要だったのはそれじゃない』とベレンが言う。

「小さな子?」ズヴィアドが鼻先でこちらをつつき、問いかけた。

「すごく怖かったの。ウルフズベインを体中に流し込まれて……死んでてもおかしくなかった」ベレンが囁く。彼女は落ちていく葉に意識を向けさせる。風にあおられ、ひらひらと舞うそれを、ただ見つめた。

「毒を盛られたのか?」...

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